Aさんは20代の女性で、うつ病を患い働くことができない状態が続いていました。長く無収入の生活をしていましたが、障害年金の制度について知らなかったため、適切な支援を受ける機会が得られずにいました。
家族が情報収集の中で札幌障害年金相談センターの存在を知り、相談を検討するようAさんに勧めてくださったとのことです。初めての来所時、Aさんは不安そうな面持ちでしたが、落ち着いた様子で状況を丁寧に話してくださいました。
通院中の主治医は年金の申請に詳しくなかったため、札幌障害年金相談センターでは診断書の要点を整理し、医師への伝達方法について慎重に助言いたしました。その結果、Aさんの病状が的確に記載された診断書が完成しました。
病歴・就労状況等申立書の作成に際しては、生活や療養の経過を具体的に把握するため、何度かお話をうかがいました。Aさんの状態を正しく届けることを重視し、細部に配慮した文面を一緒に仕上げていきました。
申請の結果、障害基礎年金2級の認定を受け、年間で約78万円の受給が決まりました。収入の見通しが立ち、Aさんご本人から「安心して治療を続ける気持ちが持てるようになった」とのお声をいただきました。
札幌障害年金相談センターでは、ご本人のご不安やご家族の思いに寄り添いながら、制度の活用をお手伝いできるよう心がけております。