不安を抱えたまま相談に踏み切ったAさんの選択

Aさんは、うつ病に長く苦しみながらも、ひとりで抱え込んでいたようです。過去に通っていた病院の記憶があいまいで、初診先を特定できないまま不安を抱いていました。そこで、思い切って札幌障害年金相談センターへご相談いただきました。

当センターでは、Aさんの手元にある書類をもとに、丁寧に状況を整理いたしました。2番目に受診された医療機関で取得された証明書には、「平成19年ごろ精神安定剤の処方を受けた」と明記されていましたが、初診先の病院名は確認できませんでした。このままでは、初診日が認められない可能性や、働いていることが受給に影響するのではといった点について、大きな不安を感じていらっしゃいました。

当センターでは、そのような懸念に対し、過去の対応事例に照らしながら慎重に方針を検討いたしました。診療記録の内容から、うつ病による通院と判断できる情報が示されていたため、初診日の主張が認められる可能性は十分にあると見込みました。また、Aさんの就労状況は週3日、1日4時間半の短時間勤務であり、職場からの配慮も受けていたことが評価されると考えました。

最終的に、Aさんは障害厚生年金3級に認定されました。日常生活への支障は2級相当の水準でしたが、就労している実態を含めた総合的な判断がなされたものと思われます。こうした結果に至ったのは、初診日や働き方の実情について、適切な資料と説明をそろえたことが大きかったといえます。

Aさんが不安を抱えたまま過ごし続けるのではなく、勇気を出して札幌障害年金相談センターにご相談くださったことが、今回の受給につながったと感じております。どのような状況でも、適切な対応を重ねることで、希望につながる道が開けるのだと実感しております。

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