苦しみの中から希望へ 障害年金申請の一歩

札幌市にお住まいのAさんは、腹痛や倦怠感で消化器内科を受診した後、不眠や緊張感、職場での過呼吸やパニック発作などの症状が現れ、救急搬送を繰り返すようになりました。その後、心身症と診断されましたが、主治医と合わず治療は一度きり。薬を服用しても回復せず、精神科への切り替えを決意されました。日常生活にも大きな支障が出て、経済的不安や希死念慮に悩まされた中、インターネットで障害年金の制度を知り、「自分も対象になるのでは」と思い、私たち札幌障害年金相談センターへご相談いただきました。

以前はクローン病での年金申請が不支給となり、今回はうつ病に絞って申請を希望されました。私たちはAさんのお気持ちに寄り添い、初診日の整理や必要書類のサポートを一つひとつ丁寧に進めました。本来ご希望だった遡及請求は診断書が揃わず断念しましたが、現状を反映した形で事後重症請求へ切り替え、詳細な通院歴や病歴などをまとめて医師へ橋渡ししました。最終的にAさんは障害厚生年金2級に認定されました。

今後も札幌障害年金相談センターは、一人ひとりの気持ちに真摯に寄り添い、少しでもお力になれるよう精進してまいります。