障害年金を受給している方が、初めての更新時期を迎えるとき、不安を感じるのは自然なことです。Aさんも同じく、以前に障害厚生年金3級を受給していたものの、更新の手続きに際して困難を感じていました。主治医へ診断書の記載内容を適切に伝える自信が持てず、加えて就労を開始していたため、年金が打ち切られるのではないかという懸念がありました。
Aさんは、札幌障害年金相談センターに連絡をされ、私たちは状況を丁寧に伺いました。日常生活や就労環境について詳細にヒアリングを行い、障害の状態を正確に反映する資料を整えました。就労状況においては、業務内容が明確に制限されており、常時の見守り支援を受けながら働いていることがわかりました。主治医には十分に伝わっていなかったこの点を、私たちが作成した参考資料を通して補足し、診断書作成を依頼いたしました。
しかし、診断書に実際の就労状況が明確に反映されなかったため、私たちは補足資料として病歴就労状況等申立書を用意し、提出書類に加えました。この対応により、審査においてAさんの実情が正しく伝わるよう工夫を凝らしました。
結果として、障害厚生年金3級の等級は維持され、次回の更新時期は5年後に延長されました。札幌障害年金相談センターでは、制度の仕組みに不安を感じる方でも安心して相談いただけるよう、細やかなサポートを心がけております。