札幌市在住のAさんからの相談事例をご紹介します。私たちは、Aさんの困難に寄り添い、障害年金申請のお手伝いをさせていただきました。
Aさんは10年以上前に上司の叱責が原因でうつ症状が出現し、Aクリニックを受診。3か月ほどで軽快し、仕事を再開されました。その後、終診から3年9か月が経過した頃に再び体調を崩され、Bクリニックで神経症と診断されました。さらに症状が変化し、別のクリニックで双極性障害と診断変更となり、仕事も続けられなくなってしまいました。
札幌障害年金相談センターの社労士が通院歴を確認したところ、最初の受診時は年金保険料の納付要件を満たしていなかったため、別の方法を検討する必要がありました。そこで「社会的治癒」の援用を考えました。通常、精神障害での社会的治癒は5年以上の期間が目安とされていますが、Aさんの場合は3年9か月。この間、Aさんは2つの事業所で就労し、標準報酬月額が昇給し、社内表彰も受けていました。プライベートでも旅行やキャンプを楽しむなど充実した生活を送られていたことを丁寧に証明できる資料を準備しました。
結果として社会的治癒が認められ、障害厚生年金2級、年額約118万円の受給が決定しました!専門家として謙虚に申請者の立場に立ち、一つひとつの事実を丁寧に積み上げることで道が開けました。どんな困難な状況でも、諦めずにご相談いただければと思います。