障害年金の申請であたたかい支援を受けた経験：【うつ病による障害年金請求事例】

Aさんは東京都世田谷区にお住まいの30代女性で、以前は生命保険の営業職として活躍されていました。もともと明るく快活な性格の方でしたが、仕事のプレッシャーや母親からの精神的な虐待が原因でうつ病を発症し、症状が次第に悪化。現在では家から一歩も出られず、自宅での引きこもり生活を送らざるを得ない状況にまでなっていました。

Aさん自身が社労士との面談が困難な状態であったため、夫が代わりに相談し、障害年金の申請準備を進めることとなりました。この過程で、これまで10か所近く転院されていたこと、初診日や障害認定日に通院していた病院が遠方であったことが課題となりました。やり取りの多くは郵送で行う必要があり、対応は複雑なものでした。

遡及請求のため、障害認定日当時の通院先に診断書を依頼したところ、当初の内容は3級程度に留まっていました。この場合、障害基礎年金の受給ができないため、改めて医師に状況を伝える必要がありました。しかし、病院が飛行機でしか行けない場所にあったため、Aさんが主治医宛に手紙を書くことになりました。社労士からも補足資料を添えて書面を送付し、時間を要しましたが、最終的に2級相当の診断書を得ることができました。

その結果、Aさんは障害厚生年金2級の支給決定を受け、次回の更新まで約650万円を受給できることになりました。この過程を通じて、細やかで親身なサポートがあったからこそ、適切な診断書を得ることができました。